稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)

稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)とは

稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)画像01

稗粒腫は、目周りによく見られる1mm程度の白いポツポツです。

「脂肪の塊」と一般的には間違われることが多いのですが、脂肪ではなく「角質の塊」になります。

お子さんにできた場合は自然になくなることもありますが、大人にできた場合は治療をおすすめしています。

稗粒腫の原因

稗粒腫の原因は、はっきりはわかっていませんが、肌をこする刺激でできやすいことがわかっています。

特に乾燥肌やアトピー肌、目をこする癖がある方、洗顔時・メイク時に肌をこすってしまう方に多く、また加齢でも増えてしまいます。

また傷ができた後にもできることがあります。

粉瘤(ふんりゅう) という皮膚のできものがありますが、稗粒腫は粉瘤(医学用語では表皮嚢腫:ひょうひのうしゅ)の小さいものとされています。

粉瘤が普通の毛の毛穴から発生しますが、稗粒腫は産毛の毛穴から発生すると考えられています。

稗粒腫と似ている症状

稗粒腫に似ているできものとしては、白ニキビ(面疱:めんぽう)、老人性イボ(脂漏性角化症)、脂腺増殖症、脂腺嚢腫(しせんのうしゅ)、汗管腫(かんかんしゅ)などが挙げられます。

基本的には、皮膚専用の拡大鏡であるダーモスコピーで観察すると稗粒腫か他の症状か見分けることができます。

  • 白ニキビ(面疱:めんぽう)
    白ニキビは毛穴が白く盛り上がっている状態でニキビの出来始めです。黒く見えることもあり黒ニキビになっていることもあります。こちらはニキビの治療を行います。
  • 老人性イボ(脂漏性角化症)
    小さい老人性イボは白く見えることもあり、肉眼では見分けがつかないことがあります。老人性イボの場合は液体窒素治療やサージトロンによる除去をおすすめしています。
  • 脂腺増殖症
    皮脂腺が大きくなりできたできものになります。根っこが深いできものですので、サージトロンによる除去が必要です。
  • 脂腺嚢腫(しせんのうしゅ)
    中年以降の方の、特におでこにできる白~黄色のできものです。中に角質だけでなく、皮脂も含まれた袋ができており、サージトロンや手術による除去が必要なことがあります。
  • 汗管腫(かんかんしゅ)
    目の下にできやすいポツポツで、複数が集まっていることが多いです。汗を分泌する管が皮膚の中で増えることで盛り上がりできます。汗管腫も根っこが深いできものになります。

稗粒腫の治療

稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)画像02

稗粒腫は保険適用で除去することができます。

手術とは異なり簡単な処置となるので複数除去しても処置総費用は3割負担で220円~440円となります。

大きさや数によっては何回か処置が必要な場合もあります。

処置方法は、小さな針で穴をあけたり、表面をひっかいて、専用の器具で白い角質だけを取り除きます。

処置後は15分程度テープで保護します。一般的な大きさであれば、処置後に軟膏は不要です。

リスクは少ないですが、目周りでは肌が薄いために内出血になる可能性があります。

セルフケアで稗粒腫を取ろうと引っ掻いたりする方もいらっしゃいますが、傷になってしまうこともあり皮膚科での除去をおすすめしています。

まとめ

稗粒腫は、目の周りなど老若男女問わずよくできるできものです。当院で除去可能ですので、お気軽に当院にご相談ください。

【参考文献】
・Berk DR, Bayliss SJ. Milia: a review and classification. J Am Acad Dermatol. 2008;59:1050-63
・EPSTEIN W, KLIGMAN AM. The pathogenesis of milia and benign tumors of the skin. J Invest Dermatol. 1956;26:1-11.

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